モルモット膀胱平滑筋の高濃度K+による収縮張力と細胞内Ca2+レベルに対するホスホジエステラーゼ阻害剤,MBCQの影響

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  • モルモット膀胱平滑筋の高濃度K〔+〕による収縮張力と細胞内Ca〔2+〕レベルに対するホスホジエステラーゼ阻害剤,MBCQの影響
  • モルモット ボウコウ ヘイカツキン ノ コウノウド K ニ ヨル シュウシュク チョウリョク ト サイボウ ナイ Ca2 レベル ニ タイスル ホスホジエステラーゼ ソガイザイ MBCQ ノ エイキョウ

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抄録

モルモツト膀胱平滑筋の高濃度K+による収縮張力と細胞内Ca2+([Ca2+]i)レベルの増加に対するホスホジエステラーゼ(PDE)5型阻害剤、MBCQの影響について同じPDE5型阻害剤であるザプリナストと比較検討した。MBCQ及びザプリナストは高濃度K+(65mM)による収縮をいずれも、濃度依存性に抑制した。Fura2を負荷した標本において、MBCQあるいはザプリナストは高濃度K+(77mM)による収縮張力と[Ca2+]iレベルの上昇をともに濃度依存性に抑制した。しかし、高濃度K+で増加した[Ca2+]iレベルのザプリナストによる抑制の程度は収縮張力のそれに比べ著しく小さく、MBCQによる収縮張力と[Ca2+]iレベルの抑制はほぼ同程度であった。以上よりMBCQはザプリナストとは異なり、Ca2+動態を抑制する機構によってモルモット膀胱平滑筋の高濃度K+収縮を抑制することが示唆された。

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