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Abstract
「失われた十年」と呼ばれた1990年代以降の日本経済の危機は,①輸出超過による資金余剰の発生,②事業会社における金融上のノウハウの不足,③銀行におけるモニタリング能力の欠如,という三つの要因によって引き起こされた。このことは,経済危機が,経済システム全般にわたる危機ではなく,金融システム仁限定された危機であることを示唆している。そうであるとすれば,危機への処方箋としては,金融システムの改革と生産システムの維持をあげるべきである。本稿では,このような処方箋に対して寄せられるであろう反論に反駁する形をとりながら,日本経済再生のシナリオを具体化してゆく。そして,経済再生へのキーポイントが,日本企業のなかで蔓延する「投資抑制メカニズム」の克服にあることを,明らかにする。
Journal
- The journal of Musashi University [List of Volumes]
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The journal of Musashi University 51(2), 175-195, 2003 [Table of Contents]
Musashi University