Dynamic Situations

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  • 動的状況

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Abstract

この論文では数量化表現と確定記述が,先行する語と照応関係にあるという解釈についての分析を提案している.論文中では先行する二つの分析をまず検証する.その二つの分析とは,一つはKanazawa(1994)に具現化されたGroenendijik and Stokhof(1991)の動的束縛理論による分析に基づき,もう一つはHeim (1990)のE-type代名詞による分析に基づいている.このどちらの分析も照応的QP/DPの問題には直接言及していないが,どちらの分析を拡大してもこの問題を充分取り扱える.しかし,動的束縛理論による分析のみが,観察される様々な前提を説明することが出来る.結論として,言語の中で観察される照応関係の全ての範ちゅうを説明するのに動的束縛が不可欠であること,さらに代名詞をE-typeとする解釈の方法は先行詞を文脈中に補うという談話的ストラテジーに置き換えられることを提案する.

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