初期新高ドイツ語・日本語小辞典作成における問題点 : 見出し語の選択について(独文) Probleme bei der Erstellung eines fruhneuhochdeutsch-japanischen G1ossars : Zur Exzerption derStichworter

抄録

本稿では初期新高ドイツ語・日本語小辞典を作るにあたって,どのような語を見出し語として選ぶべきかを考察する。初期新高ドイツ語のテキストを読む際,たとえ意味が現代語と同じでも,表記があまりにも違うために,対応する現代語を推し量れない場合がある。たとえばgelibt(=Gelubte)。こうした語に対しては意味を説明するのではなく,=nhd.Gelubteのような記述が必要になる。これらの語のうち,意味も記述しなければならないものに関しては指示見出し語(Verweisstichwort)を用いて基本形を参照させ(たとえばgerete→gerate),そこで意味の記述をする(gerate 1.助言.2.たくわえ)。現代語と語法が違う場合も見出し語として載せ,その語法を記述する。たとえば2格目的語をとるvergessen,sein動詞で完了形を作るsitzen,中性名詞としてのOrt。新しい意味と古い意味が併存している場合,両者とも載せる方法と,現代語にない古い意味だけを載せる方法がある。ここでは両者とも記述する方向で考える。たとえばlehrenの意味として「習う」と「教える」を挙げる。現代語辞典において古語,雅語,方言とされている語がある。たとえばanheben(始める),behausen(泊める)。これらも見出し語として採用する。bruste(nhd.Brust),hut(nhd.Haut)といった古い強変化女性名詞の2,3格,man(nhd・Manner),hus(nhd・Hauser)といった古い複数形についても記述する。他方,funden,tribenのような接頭辞ge-のない過去分詞,gestrenge,vernunftecliche,schentichenのような接尾辞-e,-liche,-lichenを持つ古い副詞形は,辞書で記述する必要はないと考える。

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人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要   [巻号一覧]

人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要 19, 63-70, 2002-03-25  [この号の目次]

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各種コード

  • NII論文ID(NAID) :
    110000468459
  • NII書誌ID(NCID) :
    AN10045090
  • 本文言語コード :
    GER
  • 資料種別 :
    Departmental Bulletin Paper
  • 雑誌種別 :
    大学紀要
  • ISSN :
    02897253
  • NDL 記事登録ID :
    6286551
  • NDL 雑誌分類 :
    ZV1(一般学術誌--一般学術誌・大学紀要)
  • NDL 請求記号 :
    Z22-1301
  • 収録DB :
    NDL  NII-ELS  IR 

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