ゲンチョ カコ 3ナンカン ニオケル トウカ ノ コツバンイ ブンベン ニ カンスル トウケイ

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  • <原著>過去3年間における当科の骨盤位分娩に関する統計

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抄録

1988年1月から1990年7月まで2年7ヵ月に55例の骨盤位分娩を経験した。ただし在胎週数34週未満,多胎,奇形,IUGR(子宮内胎児発育不全)は除外した。同期間における分娩総数は1294例であり,4.3%をしめた。55例中,38例が経膣分娩となり,11例が緊急帝王切開,6例が選択的帝王切開となり,帝切率は31%であった。(1)母体身長 (2)妊娠中の母体体重増加 (3)産科的真結合線(OC)と児頭大横径(BPD)の差 (4)陣痛促進剤投与の有無 (5)分娩時間の5つの項目についてその帝切率と新生児仮死率にいて検討した。1) 経膣分娩においては,産科的真結合線(OC)と児頭大横径(BPD)の差が2.5cm未満の場合,新生児仮死率が増加した。2) 初産骨盤位経膣分娩において,分娩第I期は12時間,分娩第II期は1時間を越える場合,新生児仮死率が増加した。以上のことを考慮し,適切な分娩管理を行うことによって,新生児仮死率を低下させることが可能であると考えられた。

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