舌強直症の臨床的検討 : 切除術の適正時期について

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  • Clinicostatistical analysis on ankyloglossia - as for the appropriate time of surgical treatment -

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抄録

過去5年7ヶ月間に当科で診断された舌強直症25例について臨床統計的検討を行い,以下の結果を得た。 1) 男女比は1:1.1であり性差はみられなかった。初診時年齢は2歳10ヶ月から70歳に分布していた。 2) 自覚症状は,2例(8.0%)に認められるに過ぎなかった。厳密な診察の結果,口腔内の機能障害は15例(60.0%)に認められ,その内訳は構音障害が8例(32.0%),咀嚼・嚥下障害が6例(24.0%),歯冠離開が1例(4.0%)であった。 3) 初診時の年齢や手術前の障害の程度を考慮したうえ,舌小帯強直症の大部分(88.0%)に小帯切除術による外科的な治療が施されていた。また,3症例(12.0%)では外科的に治療はなされず,外来において慎重な経過観察が行われていた。

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