花折断層の変位地形

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タイトル別名
  • TECTONIC TOPOGRAPHY ALONG THE HANAORE FAULT IN THE NORTHERN KINKI DISTRICT, JAPAN
  • ハナオレ ダンソウ ノ ヘンイ チケイ

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抄録

花折断層は,近畿地方北部を北北東一南南西方向に走る,右横ずれ成分をもつ全長約50kmの活断層である.花折断層上で見られる変位地形の特徴は, 1. 断層に沿って直線状の谷がよく発達すること, 2. 断層を横ぎる河谷にオフセットが系統的に認められる部分があること, 3. 水系ごとにそのオフセットの明瞭さに大きな差があること,である.オフセットの見られる河谷は,北部の途中谷一市場地区と南部の途中一大原地区に集中している.北部では河谷の屈曲量 (D) とその河谷の断層線から上流の長さ (L) との間にD=aLの関係が認められるが,南部ではDとLの相関はよくない.これは両地区を流れる河谷の侵食力の差によると考えられ,南部で相関が悪いのは,水系全体の下刻作用が活発なため,オフセットが北部ほどに保存されないためと考えられる.

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