<原著>非小細胞肺癌の外科治療

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  • RESULTS OF SURGERY FOR NON-SMALL CELL LUNG CANCER

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抄録

最近10年間に当院で切除した非小細胞肺癌209例(切除率29.3%)を検討した。男性126例, 女性83例で, 平均年齢61.8±8.8歳, 36歳から85歳に及んでいた。術後病理組織学的病期分類では, I期121例, II期22例, III_A期43例, III_B期14例, IV期9例だった。全症例の5年生存率は54%で, 術後1カ月以内の死亡は3例(1.4%)のみだった。病期別5年生存率は, I期71%, II期22%, III_A期38%, III_B期36%, IV期25%だった。手術根治度別では, 根治例66%, 相治例46%, 相非例55%, 絶非例19%だった。組織型別5年生存率では扁平上皮癌と腺癌の間に有意差は認められなかった。高齢者(70歳以上)症例は41例(19.6%)あったが, その3年生存率, および5年生存率は, それぞれ58%, 40%で, 非高齢者群と統計学的に有意差は認められなかった。また, 気管支形成術, 拡大合併切除術, 縮小手術についても, 少数例ながら経験し, ほぼ満足できる成績が得られた。

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