寝具の違いによる体圧分布と温湿度の変化(自然科学編)

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  • Study on Changes of Body Pressure, Temprature and Humidity according to Type of Sleeping Mattress

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抄録

褥瘡は長期臥床の重症患者や寝たきり老人に頻発する合併症であり,一旦形成されると治癒しにくく患者に多大の苦痛を与えることになる。褥瘡の発生は,長時間の圧迫による阻血性壊死によるとされており,栄養不良や貧血,意識障害,麻痺等の全身的要因,湿潤や感染なとが,この虚血性変化を促進する。このため褥瘡は,発症の予防が重要な課題であり,予防対策に重点が置かれてきた。すなわち日常の看護ケァにおいては身体局所への長時間の圧迫を回避するために頻回の体位変換が励行され,枕・円坐の他,除圧・除湿効果があるとされる予防具・寝具が使用されている。特に近年は,種々様々な素材や構造の予防具や寝具が開発されているが,これらは患者の身体状況や使用目的に合致した用具を選択的に使用すべきで,そのためには各々の用具の特性についての検討がなされなければならない。そこで今回,寝具の違いによる体圧分布及ひ使用時の寝県内温湿度の変化について検討したので報告する。

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