少林内功試行における熟練度が生理的反応に及ぼす影響

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  • Influence of Level of Skill on Physiological Reaction in Shaolin Internal Qigong

抄録

本研究は、少林内功試行における熟練度が生理的反応に及ぼす影響について、未熟練者と比較し検討した。対象者は、57歳の少林内功修練年数40年以上の熟練者1名と、22〜26歳の少林内功修練年数1年未満の者4名でいずれも健康な男性である。少林内功試行中の主な生理的指標は、心拍数、酸素摂取量、呼吸数、呼吸相、酸素飽和度、総Hb量、末梢皮膚血流量及び下肢筋電図とした。熟練者の試行時末梢皮膚血流量は、安静時に比べ10%〜25%減少した。未熟練者の脳酸素動態は、顕著な変化が認められなかった。下肢筋電図は、熟練者については大腿直筋についてのみ筋放電が認められた。未熟練者では、大腿二頭筋についても放電が認められ、異なるパターンを示した。呼吸数及び呼吸相についても、熟練者と未熟練者間で、異なるパターンを示し、呼吸法の相違が認められた。以上のことから、熟練者と末熟練者における下肢参加的群の違いから、少林内功の姿勢維持には熟練が必要であることが示唆された。つまり、少林内功試行の熟練度を反映する生理指標は、呼吸パターンと下肢筋の筋放電パターンであると結論づけられる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238091562240
  • NII論文ID
    110001095128
  • DOI
    10.18936/islis.21.1_120
  • ISSN
    24240761
    13419226
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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