強い単為結果性を持つ良食味トマト品種の茎頂分裂組織からの植物体再生法の確立

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タイトル別名
  • Plant regeneration of stable parthenocarpic tomato cultivars from shoot apical meristems attached to root tips.
  • 技術ノート 強い単為結果性を持つ良食味トマト品種の茎頂分裂組織からの植物体再生法の確立
  • ギジュツ ノート ツヨイ タンイ ケッカセイ オ モツ リョウ ショクミ トマト ヒンシュ ノ ケイチョウブンレツ ソシキ カラ ノ ショクブツタイ サイセイホウ ノ カクリツ

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抄録

強い単為結果性を持つトマト品種は、果実内に種子が形成されることなく果実が発達するため、受粉媒介昆虫の活動が少ない冬季における受粉操作がいらない、食べたときの異物感がないなど食味の点からも優れている。強い単為結果性トマトは挿し木による栄養繁殖によって増殖され農家に供給されることから、ウイルスをはじめとした病原体の感染あるいは植物体の老衰などが問題となっている。これらの原因によって植物体の生育が悪くなるばかりでなく、糖度が下がるなど果実品質が低下する。強い単為結果性トマトを安定して栽培するには、挿し木による栄養繁殖を繰り返すことによって生じる問題の解決が必要である。本稿では、栄養繁殖性作物から難除去性病原体フリー植物を育成する目的で開発した茎頂分裂組織の根への移植培養法を、強い単為結果性を有するトマト品種に利用し、食味の良い単位結果性トマト品種の栄養繁殖体系の確立を目指した。

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