がん患者の配偶者の用いる対処方略がストレス状態に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • The Effects of Coping Strategies on State of Psychological Stress in Spouse with Cancer Patient
  • ガン カンジャ ノ ハイグウシャ ノ モチイル タイショ ホウリャク ガ ストレス ジョウタイ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

本研究の目的は,がん患者の配偶者の属性とストレス状態との関係に対処方略がどのような影響を及ぼしているかを検討することであった.属性として年齢,進行度,術後年数の3変数を用いた.また,ストレス状態を表す指標は精神的健康と主観的負担感を用いた.構造方程式モデル分析の結果,術後年数が回避的対処方略に,回避的対処方略がストレス状態に有意な影響を及ぼしていた.また,年齢が情緒調節的対処に有意な負の影響を及ぼしていること,進行度は有意な影響を及ぼさないことが示された.以上のことから,術後年数が長い配偶者への支援が必要であること,回避的対処を用いるのを予防することがストレス軽減に有効であることが示唆された.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 42 (11), 713-720, 2002

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (23)*注記

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