パニック障害と過敏性腸症候群の関連 : パニック障害からの検討

• 吉澤 正彦

  東北大学附属病院心療内科

• 遠藤 由香

  東北大学附属病院心療内科

• 福土 審

  東北大学大学院医学系研究科人間行動学

• 丹野 優次

  東北大学附属病院心療内科

• 丸山 史

  東北大学附属病院心療内科

• 佐々木 雅之

  竹田綜合病院心療内科

• 本郷 道夫

  東北大学附属病院綜合診療部

書誌事項

タイトル別名

• The Relationship of Panic Disorder and Irritable Bowel Syndrome
• パニック ショウガイ ト カビンセイ チョウ ショウコウグン ノ カンレン パニック ショウガイ カラ ノ ケントウ

抄録

【目的, 対象】パニック障害(PD)患者における過敏性腸症候群(IBS)発症頻度と, IBSの合併がPDの病態に対してもつ意義を明らかにするため, PD患者85名と健常対照75名を対象に検討を行った.【結果】PD群のIBS発症率は24%と健常群に比し有意に高率で, IBS症状の先行例が70%であった.腹部症状を含め, 窒息感, 胸部痛または不快感, めまい感, 現実感消失, コントロールを失うことに対する恐怖, 異常感覚の症状は, IBS合併群が非合併群に比べ有意に重症度が高かった.【まとめ】IBSを中心とする機能性消化管疾患は, PDの発症要因となる可能性がある.IBSの合併はパニック発作時症状の自覚程度を強化する.

収録刊行物

• 心身医学

  心身医学 40 (4), 283-289, 2000

  一般社団法人 日本心身医学会

キーワード

• パニック障害
• 過敏性腸症候群

詳細情報

• CRID: 1390282679866285440
• NII論文ID: 110001122620
• NII書誌ID: AN00121636
• DOI: 10.15064/jjpm.40.4_283
• ISSN: 21895996
• ISSN: 03850307
• NDL書誌ID: 5300015
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I5300015
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2000169185
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可