各種消化管ホルモンおよび合成トリプシンインヒビターの切除膵再生に及ぼす影響の実験的研究
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抄録
膵切除後に、残膵の再生現象が合成トリプシンインヒピター, CAMOSTAT投与により促進されることが明らかにされている。本研究では,CAMOSTATの再生促進機序を明らかにするとともに,膵切除後の投与時期についても検討を加えた。膵切除後,各種消化管ホルモンを皮下注し,膵再生促進の程度を比較した。その結果、CCK-PZのanalogueであるセルレイン投与で残膵重量,残膵総アミラーゼ量,総蛋白量,総DNA量の増加を認めた。また,CAMOSTAT経口投与時の血中CCK-PZ濃度は,CAMOSTAT単回投与では2時間後に前値の約7倍まで,また,連続投与では3日目に約5倍まで上昇し,その後も高値を維持した。以上より,CAMOSTATはCCK-PZを介して膵の再生促進に関与していることが示唆された。また、膵切除後,CAMOSTATの投与開始時期による膵再生能に差は認められず,臨床上は,術後の回復を得たのち投与を開始しでも膵再生効果が期待できることが示唆された。
収録刊行物
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- 神戸大学医学部紀要
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神戸大学医学部紀要 54 (2), 43-50, 1994-03
神戸大学
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1571980076808311936
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- NII論文ID
- 110001179301
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- NII書誌ID
- AN00085973
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- ISSN
- 00756431
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles