摂食障害に対する集団認知行動療法の効果 : 主張訓練を中心とした新しい治療法

書誌事項

タイトル別名
  • Group Cognitive-Behavioral Therapy for Eating Disorders : New Treatment with Assertion Training
  • セッショク ショウガイ ニ タイスル シュウダン ニンチ コウドウ リョウホウ ノ コウカ シュチョウ クンレン オ チュウシン ト シタ アタラシイ チリョウホウ

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抄録

'摂食障害に対する治療で, 主張性の改善に焦点をあてた心理療法は報告されていない. われわれは, 摂食障害患者における主張性の改善が, 自己評価や気分の向上をもたらし, 摂食行動にも影響するという仮説を立て, 自己主張性訓練を申心とする集団認知行動療法(group-CBT)を施行した. 対象は, 摂食障害患者19例をgroup-CBT群12例, 対照群7例に振り分けて比較した. Group-CBT群12中2例が脱落したため, 10例を対象とした. ANOVAにおいて, 状態不安の有意な群間×時間効果が認められ, gnoup-CBT群の改善が顕著であった(p<0.05). その他の心理尺度(自己評価, 食行動)では, 有意な変化は認められなかったが, それぞれ改善傾向が認められた. 症例数を増やし, さらなる検討が必要であるが, group-CBTは不安の軽減を介して, 摂食障害の病態に好影響を及ぼすことが期待できる.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 44 (10), 763-772, 2004

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (47)*注記

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