ミコバクテリアとそのファージにおける宿主 - 寄生体関係

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タイトル別名
  • The Host-Virus Relationships between Mycobacteria and Mycobacteriophages

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抄録

ミコバクテリアのファージとその宿主との間にみられる種々の相互関係について考察を加えた。ミコバクテリオファージの多くはTween 80の存在下で宿主に吸着できない, 各種有機溶媒で失活されるなどの特徴を有する。また宿主における分裂時間の長さを反映して増殖のために長時間を必要とする。このようなファージによって溶原化されたミコバクテリアは, 種々な生化学的, 生物学的性状に変化を来たすが, 初めからファージゲノムを自己の細胞内に有する溶原性ミコバクテリアの存在も稀ではない。ファージの宿主特異性を利用して結核菌を型別することが可能であるが, この型別の進歩についても考察を加えた。

収録刊行物

  • Journal of UOEH

    Journal of UOEH 1 (2), 215-224, 1979

    学校法人 産業医科大学

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