胆石症の病態と手術適応

• 古沢 悌二

  九州大学第一外科学教室

• 西村 正也

  産業医科大学病院長

書誌事項

タイトル別名

• Surgical Indication for Cholelithiasis

抄録

胆石症に対する外科的療法は近年, 肝内結石症の一部を除き, ほぼ完成の域に達したといっても過言ではない. 胆道精査法は病態の的確な把握を可能にし, それに即応した適正な術式の施行は予後を良好なものとした. 一方, 最近のコレステロール（コ）系胆石に対する経口溶解剤の登場は極めて魅力的であり, その合理的使用は有用であろう. しかし胆石症は複雑多彩な病像を呈する. 個々の病態に応じた治療法の選択こそ重要である. そこで現時点で手術適応とは如何にあるべきかを検討した. 現在なお手術適応は相対的には全胆石症に及ぶといえる. 絶対的適応としては急性重症胆嚢炎, とくに穿孔例, また黄疸高度例, 急性閉塞性化膿性胆管炎に対する救急的外胆汁痩造設のほか, コ系以外の結石, 胆管結石・肝内結石症, 胆嚢蓄膿・同水腫, 胆道系癌合併が否定できないものなどである.

収録刊行物

• Journal of UOEH

  Journal of UOEH 2 (2), 273-282, 1980

  学校法人 産業医科大学

キーワード

• cholellthiasis
• gallstone
• surgical indication
• choledocholithiasis
• hepatolithiasis

詳細情報

• CRID: 1390282680061615616
• NII論文ID: 110001261424
• DOI: 10.7888/juoeh.2.273
• ISSN: 21872864
• ISSN: 0387821X
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/juoeh/2/2/2_KJ00002572596/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1981087519
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可