視作業による眼調節機能低下に対するメチルコバラミンの効果

• 岩崎 常人

  産葉医科大学眼科学教室

• 栗本 晋二

  産葉医科大学眼科学教室

書誌事項

タイトル別名

• Effect of Methylcobalamin in Accommodative Dysfunction or Eye by Visual Load

抄録

メチルコバラミンの調節機能低下に対する有用性とブラセボ効果について, 二重盲検法を用いて実験的に検討した. 投与方法は, 実験を行う一週間前から予めプラセボまたは本剤を与えた. プラセボ投与群では, 視作業の後に微動調節運勤の著しい低周波成分の増加が認められた（P<0.05）. しかし本剤投与については, 低周波成分の増加傾向を示すものの有意性は認められなかった. またプラセボも本剤も投与しなかった場合には, 視作業後に有意な低周波成分の増加を認めた（P<0.05）ばかりでなく, 視作業負荷前の低周波成分の割合も他の2群に比較して増加していた. これらの事から, メチルコバラミンは視作業による調節機能の低下を抑制する働きがあり, またプラセボ効果の存在する事が考えられた.

収録刊行物

• Journal of UOEH

  Journal of UOEH 9 (2), 127-132, 1987

  学校法人 産業医科大学

キーワード

• methylcobalamin
• accommodation
• visual work
• eyestrain

詳細情報

• CRID: 1390282680064242304
• NII論文ID: 110001261730
• DOI: 10.7888/juoeh.9.127
• ISSN: 21872864
• ISSN: 0387821X
• ISSN: http://id.crossref.org/issn/0387821X
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/juoeh/9/2/9_KJ00002572954/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1988053002
• 本文言語コード: en
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可