胃癌における大動脈周囲リンパ節の分類と郭清の意義

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タイトル別名
  • CLASSIFICATION OF PARAAORTIC LYMPH NODES AND SIGNIFICANCE OF THESE NODAL DISSECTION IN GASTRIC CANCER

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抄録

大動脈周囲リンパ節を6ヵ所に分類し,これらのリンパ節と胃リンパ流との関連をRIリンフォグラフィー(47例)で検討するとともに実際の大動脈周囲リンパ節転移胃癌23例で検索した.胃上部では左下横隔動脈周囲および大動脈左側リンパ節が,胃中・下部では左下横隔動脈周囲リンパ節を除く大動脈周囲リンパ節が関連している.この所見は実際の胃癌転移部位と同様であった.大動脈周囲リンパ節転移例のうち相対非治癒切除23例の5年生存率は18%であり,同リンパ節の郭清は外科臨床上意義のあるものと考えられた.また胃上部癌,特に噴門癌では左下横隔動脈周囲リンパ節の重要性を強調したい.

収録刊行物

  • 日消外会誌

    日消外会誌 18 1995-1999, 1985

    一般社団法人日本消化器外科学会

被引用文献 (12)*注記

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