Placental anemia-inducing factor(PAIF)に関する研究(第15報) : 胎盤,癌組織ならびに各種疾患々者血清中のPAIF共通抗原物質

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タイトル別名
  • STUDIES ON PLACENTAL ANEMIA-INDUCING FACTOR (PAIF)-REPORT 15-ISOANTIGENIC SUBSTANCES IN THE PLACENTAL, CANCEROUS TISSUES, AND SERA OF PATIENTS WITH OR WITHOUT MALIGNANT TUMOR

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抄録

胎盤および癌,非癌組織中のPAIF共通抗原物質(以下PAIFs)をポリアクリルアミドゲル電気泳動(以下PAGE)で追求した.ついで癌,非癌12症例の血清PAGE陽極側分画中のPAIFsと,同じく癌,非癌11症例の血清PAGE-PAIFパターンを検討した.胎盤組織ムコ蛋白分画(以下P-62)では少くとも4個,胃癌および転移性肝癌ムコ蛋白分画(以下MK-62,CL-62)では3個のPAIFsが認められ,MK-62ならびにCL-62ではPAIFの移動度Rf=43よりも陽極側のPAIFsが高い活性を示した.血清PAGE陽極側分画は癌疾患群で高値をとり,PAGE-PAIFパターンは癌6例を含む7症例で陽極側偏位または幅広パターンを呈した.癌の診断上,血清総PAIFの他にPAGEパターンの観察も有用なこととおもわれた.

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