進展様式, 予後からみた漿膜下層浸潤胆嚢癌手術術式の検討

• 須藤 隆之

  岩手医科大学第1外科

• 菅野 千治

  岩手県立千廏病院外科

• 船渡 治

  岩手医科大学第1外科

• 新田 浩幸

  岩手医科大学第1外科

• 村上 雅彦

  岩手医科大学第1外科

• 川村 英伸

  岩手医科大学第1外科

• 佐々木 亮孝

  岩手医科大学第1外科

• 斎藤 和好

  岩手医科大学第1外科

書誌事項

タイトル別名

• Operative Strategy for Gallbladder Carcinoma with Subserosal Invasion from the Viewpoints of the Tumor Spreading Mode and Prognosis

抄録

漿膜下層浸潤胆嚢癌(以下, ss癌)切除例20例の進展様式, 予後からみた合理的根治術式について検討した。ss癌の5生率は54.4%であった。ss癌治癒切除例の生存率は非治癒切除例に比べ有意に良好であった(p=0.0035)。リンパ節転移陰性例の生存率は陽性例に比べ有意に良好であった(p=0.047)。ss癌のリンパ節転移率は60%であり, 転移部位はNo. 12, 13a, 8が多く, No. 13a, 8の跳躍転移を認めた。肝床切除, R2郭清例においてNo. 13a再発, 肝床切除兼膵頭十二指腸切除例に肝再発を認めた。在院死亡, 術後肝不全を認めなかった。リンパ節転移陽性長期生存ss癌は, 全例肝S4下5切除+全胃温存膵頭十二指腸切除(以下, PPPD), R3-ex郭清であった。以上より, 明らかなn_4(+)以外のss癌に, 肝S4下5切除+PPPD, R3-ex郭清が合理的であると思われた。

収録刊行物

• 日本消化器外科学会雑誌

  日本消化器外科学会雑誌 31 (3), 842-848, 1998-03-01

  一般社団法人日本消化器外科学会

キーワード

• gallbladder cancer with subserosal invasion
• hepatopancreatoduodenectomy
• surgical treatment for gallbladder cancer

詳細情報

• CRID: 1572824501702400512
• NII論文ID: 110001326654
• NII書誌ID: AN00192066
• ISSN: 03869768
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1998166418
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • CiNii Articles