肝門部胆管内に腫瘍栓を伴う胆管細胞癌の1例

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タイトル別名
  • A Case of Cholangiocellular Carcinoma with Tumor Growth in the Hepatic Hilar Bile Duct

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抄録

患者は72歳の男性.閉塞性黄疸を指摘され紹介となった.CTで肝左葉と肝門部胆管内に低吸収域の腫瘤を認めた.胆管造影で肝門部胆管内に卵円形の陰影欠損像を認めた.腹部血管造影で中肝動脈より栄養される腫瘍濃染像を認めた.以上より肝門部胆管内に腫瘍発育をした胆管細胞癌と診断し, 拡大左葉切除, 尾状葉切除, 胆管切除を施行した.切除標本の検索で腫瘤の主体は肝実質内の5×4cm大の腫瘤で左肝管から肝門部胆管内に腫瘍発育していた.病理組織学的検査では胆管細胞癌と診断された.患者は術後13か月無再発生存中である.胆管細胞癌の進展形式において充実癌が肝門部胆管内への腫瘍発育することはまれであるが, 術式選択上重要であると思われたため報告する.

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