胆道内発育型肝細胞癌-自験2例を含む本邦報告79例の臨床的検討-

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タイトル別名
  • INTRABILLIARY GROWTH TYPE HEPATOMA : A CLINICAL STUDY OF 79 CASES IN JAPAN

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抄録

肝細胞はその腫瘍の性質上,門脈や肝静脈などの脈管内に発育増殖し,腫瘍栓を形成することはしばしば認められるが,胆道内に発育し閉塞性黄疸をきたすことは非常にまれで,その頻度は1.9〜7%といわれている.しかも黄疸を主症状とするため本症の診断は困難で,胆石症や胆管癌など胆道系疾患と誤診されることが多く,根治的治療法である肝切除術が行われることが極めて少ないため予後は不良である.教室では現在まで肝細胞癌41例に肝切除を行っているが,この胆道内発育型肝細胞癌を2例経験し,ともに肝切除を行い得たのでその概要を述べるとともに,本邦報告79例について臨床的検討を加えたので報告する.

収録刊行物

  • 日消外会誌

    日消外会誌 15 1572-1578, 1982

    一般社団法人日本消化器外科学会

被引用文献 (9)*注記

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