逆流性食道炎の診断と治療

書誌事項

タイトル別名
  • DIAGNOSIS AND THERAPY OF REFLUX ESOPHAGITIS
  • 逆流性食道炎の発生機序を中心に

この論文をさがす

抄録

逆流性食道炎の発生機序はLESPが低く, かつgastrinに対する反応の悪いものに逆流が起こり, 逆流液が長く食道内に停滞することによると考えられる.これに腹圧と逆流液の酸度が影響を及ぼしている.この仮説を食道内圧pH測定, gastrin負荷試験, 酸排出試験を施行して確かめた.逆流性食道炎の診断には食道内視鏡が最も重要であるが, 食道炎の予後を知るにはこれらの機能検査が必要である.<BR>逆流性食道炎の治療は原則として保存的に行い,(1) ファーラー位で上体を高くして寝る.(2) 食後3時間以上たってから床につく,(3) LESPを上昇させる薬剤の投与,(4) 制酸剤粘膜保護剤の投与,(5) 肥満があれば標準体重へ戻す.などが有効である.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ