胃原発悪性リンパ腫の外科治療についての検討

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タイトル別名
  • Surgical management of primary gastric lymphoma; A retrospective study of 10 cases.

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抄録

最近11年4ヵ月間に経験した胃原発悪性リンパ腫10例を対象とし, その臨床病理学的特徴や, 術後遠隔成績と外科治療上の問題点につき検討した.10例すべてnon-Hodgkinリンパ腫で9例がdiffusetypeであった.多発は1例であった.腫瘍径の大きい, リンパ節転移や深達度の高度な病期進行例が多かったが, 全例の5年生存率は51.4%であり, 進行例でも治癒切除例の遠隔成績は良好であった.したがって治癒切除を得る上でR2以上の積極的なリンパ節郭清とともに, 浸潤範囲の判定が困難なことから切除範囲の決定に当たっては腫瘍を取り残すことのない術式の選択が重要で, 原則的には胃全摘が望ましいと考えられた.

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