特集 10 拡大膵全摘術後の問題点
書誌事項
- タイトル別名
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- CLINICAL PROBLEMS AFTER TOTAL PANCREATECTOMY
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抄録
膵全摘後には膵内外分泌機能欠落による血糖調節不全, 消化吸収障害に加え,脂肪肝,高アミノ酸血症がみとめられた. 膵全摘後, 安定した血糖管理は消化吸収障害, すなわち下痢が改善されてはじめて可能となり, 術後約1年を要した. その結果, 就労までに長時間を要し, 術後1.5∿3年の就労率は60∿70% にとどまった. しかもいずれの就労者も転職を余儀なくされた. 膵癌, 乳頭部癌症例における膵全摘後の予後は膵頭十二指腸切除例と有意差がないことを考えると, 膵全摘はごく限られた症例を除いて行うべきではないと考えられた.
収録刊行物
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- 日本消化器外科学会雑誌
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日本消化器外科学会雑誌 21 (10), 2492-2495, 1988-10-01
一般社団法人日本消化器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1572261551811955712
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- NII論文ID
- 110001347787
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- NII書誌ID
- AN00192066
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- ISSN
- 03869768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles