Alphafeto-protein 産生胃癌に対する臨床病理学的および増殖活性についての検討

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タイトル別名
  • The Clinicopathological Characteristics and Proliferative Activity of α-Fetoprotein-producing Gastric Cancer

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抄録

Alpha-fetoprotein(AEP) 産生胃癌切除例10症例の臨床病理学的因子を検討するとともに, proliferating cell nuclear antigen(PCNA) の発現の程度から, その腫瘍細胞増殖能を検討した. AEP 産生胃癌の頻度は同時期の進行胃癌切除例の6.1%で, 肉眼型では2ないし3型の潰瘍形成型えお示し, 胃遠位側に存在するものが多かった. 組織型別には乳頭状腺癌, 中分化型管状前癌, 低分化型腺癌と種種のものが見られたが, 多くが中間型および髄様増殖型であり, 硬性型はなかった. また10例中7例が手術時肝転移を有し, 残り3例中1例も肝転移再発死し, 肝転移との強い相関がみられた. PCNA の発現の程度からみた細胞増殖能では, 他の進行胃癌のものにくらべて, AFP 産生胃癌の細胞増殖のうは高いことが示唆された.

収録刊行物

  • 日消外会誌

    日消外会誌 26 979-983, 1993

    一般社団法人日本消化器外科学会

被引用文献 (9)*注記

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