胃癌手術時の腹腔内洗浄液の細胞診所見と予後

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タイトル別名
  • CYTOLOGICAL OBSERVATIONS OF INTRAPERITONEAL WASINGS OBTAINED DURING GASTRIC CANCER RESECTION

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抄録

胃癌手術症例に,術中腹腔内洗浄細胞診(以下術中細胞診と略す)を施行した.細胞診陽性率は,肉眼的腹膜播種,腹水の有無,胃壁深達度および癌腫の大きさに強い関連を認めた.肉眼的腹膜播種陰性例25例中3例に細胞診陽性例を認め,潜在性の播種あるいは腹腔内癌細胞の存在を強く疑わせた.Stage IV症例では,細胞診陰性群,陽性群間で,累積生存率に明らかな差を認めた.また非治療切除ながら細胞診陰性例中には,比較的長期間の生存例を認めた.

収録刊行物

  • 日消外会誌

    日消外会誌 17 713-718, 1984

    一般社団法人日本消化器外科学会

被引用文献 (9)*注記

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