浄化装置充填土壌資材の浄化機能と耐用年数

書誌事項

タイトル別名
  • Treatment of Domestic Waste Water by Multi-Soil-Layering System (Part 3): Role and Life of Purification Abilities of Soil Materials in the Systems
  • ジョウカ ソウチ ジュウテン ドジョウ シザイ ノ ジョウカ キノウ ト タイ

この論文をさがす

抄録

多段土壌層構造を持つ四つの生活排水浄化装置の2年間の試験終了後の土壌中の炭素,窒素,リンの濃度を調べた結果,以下のようなことが明らかになった.1)ゼオライトはアンモニアの保持に有効に働き,窒素浄化能を高める.しかし,多段土壌層の構造によってはゼオライトのアンモニア保持能が変化し,最大3.7g N/kg,最小0.5g N/kgであった.2)脱窒量は,易分解性の炭素源を添加した装置と添加しなかった装置であまり変わりなかった.しかし,脱窒量はどちらも総窒素負荷量の60%以上に達した.3)しかし,ジュートなどの易分解性の炭素源を添加しなかった場合,黒ボク土中の有機物が代わりに分解される.この分解に伴うと考えられる窒素放出量は,装置の浄化能評価に無視できないほどであった.この窒素の放出を防ぐためには,炭素源の添加が不可欠であると思われる.4)多段土壌層構造にすると,土壌と汚水との接触効率が増える結果,土壌によるリンの吸着除去能力を効果的に発揮させることができる.5)汚水中の有機物分解は,汚水導入部のある表層25cmまでのマサ土部分で行われた.

収録刊行物

被引用文献 (6)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ