浸透水の硝酸性窒素濃度から見た網走地域の黒ボク土畑における投入窒素限界量

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  • The Maximum Permissible Amount of Nitrogen Input into an Andisol Upland Field in Abashiri Area Assessed by Percolate Nitrate Concentrations
  • シントウスイ ノ ショウサンセイ チッソ ノウド カラ ミタ アバシリ チイキ ノ クロボクド バタケ ニ オケル トウニュウ チッソ ゲンカイリョウ

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抄録

網走地域の黒ボク土畑における浸透水の硝酸性窒素濃度を環境基準値(10mg L^<-1>以下に維持するための投入窒素限界量を検討した.1)試験期間中の年間浸透水量は335mmと推定され,過去10年間の推定平均値と同水準にあった.2)浸透水の硝酸性窒素濃度は,投入窒素量が多いほど高い傾向が見られた.秋播コムギやテンサイでは生育ステージが進むにつれて急激な濃度低下が認められたが,ジャガイモではこのような濃度低下は見られなかった.3)硝酸性窒素の溶脱量および溶脱率は,投入窒素量が多いほど高まった.また時期的には,融雪期および9〜10月に窒素溶脱のピークが認められた.4)網走地域の黒ボク土畑において,深根性作物を含む作付体系で浸透水の年平均硝酸性窒素濃度を10mg L^<-1>以下とするための投入窒素限界量は, 150 kg ha^<-1> year^<-1>と見積もられた.

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