ペースト肥料による局所施肥栽培がレタスの生育および品質に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of Localized Deep Placement of Paste-Like Fertilizer on the Growth and Quality of Lettuce (Lactuca sativa L. var. crispa)
  • ペースト ヒリョウ ニ ヨル キョクショ セヒ サイバイ ガ レタス ノ セイイク オヨビ ヒンシツ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

ペースト肥料を使用して,レタスの局所施肥栽培を実施し,施肥量の違いが生育や品質に及ぼす影響について検討した.またペースト肥料(ペースト区)の他に速効性の粒状肥料(化成区),被覆複合肥料(被覆区),なたね油かす(有機区)を使用して,実際に機械施肥で施用される施肥位置でレタスの側条施肥栽培を実施し,土壌中の無機能窒索の存在が硝酸含量に及ぼす影響を検討した.1)局所施肥栽培では慣行施肥に対して,20%から30%の減肥により,収量を落とすことなく,α値やアントシアニン含量,Brix示度が増加した.その一方で硝酸含量が低下したことから,減肥により成分品質の向上を認めることができた.しかし標準施肥量以上の過剰な施用は硝酸含量の蓄積が顕著であった.2)側条施肥栽培では20%の減肥を行った全ての処理区(化成区,ペースト区,被覆区および有機区)で慣行区と収量が同等であり,硝酸含量が低下した.その傾向は被覆区や有機区で顕著に示された.この一因として土壌中の無機能窒素に占めるアンモニア能窒素の割合が高く,硝酸化成に遅れが生じたため,硝酸能窒素の吸収が抑制されたものと考えられた.

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