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Abstract
著者等は・前号において葉泣別葉鞘内の澱粉含量について報告した。これによれば,葉鞘においては大体一その伸長の完了直後まで貯蔵澱粉の増加が見られ,その後は消化転流が蓄積を次第に凌駕し,遂には消失することが明かにされ、生育の時期による葉輸内蝉粉の規則的消長が確められた。ところで・水稲。小麦および大麦における澱粉形成の機作,集積能力はフォスフオリラーゼによるものと考えられるが,相見等の研究によれば,稈,節,葉,穂首および頴等に相当強い活性が見出され,発芽初期の胚を除いては殆んど澱粉の存在する所にその分布が認められた。一方,このフォスフオリラーゼの澱粉形成作用に対してアミラーゼが拮抗的に働くことは良く知られている。小麦の葉において,アミラーゼの作用を阻害した場合,かなり強いフォスフオリラーゼ作用が検出されている。小麦体内で澱粉の生成が見られないのはフォスフオリラーゼが不活性化されているのではないのであって,フォスフオリラーゼに対するアミラーゼの作用が極めて強く,且つ細胞質のPHがフォス7オリラーゼの至適PHよりむしろア・ミラーゼの至適pHに片寄っているためと思われる(相見等)。以上の事から,水稲においても葉鞘内の澱粉の消長と,フォスフオリラーゼおよびアミラーゼの活力との間には密接な関連があるものと考え,葉泣別に,その関係を調べた。なお,このことに関連して,冠水およびその後の回復期間における葉泣別葉鞘内の澱粉含量の消長を,予備実験的に追究した。品種は"あさかぜ"を使用した。
Journal
- Report of the Kyushu Branch of the Crop Science Society of Japan [List of Volumes]
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Report of the Kyushu Branch of the Crop Science Society of Japan (12), 15-17, 1958-05-01 [Table of Contents]
The Crop Science Society of Japan