育成場所による大豆の蛋白質含有率の差異

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抄録

1987年・1988年に採種した農林登録された82品種の蛋白質含有率をケルダール法により測定し,育成場所(地域)別の差異などを検討し,以下の結果が得られた。1.全供試品種の蛋白質含有率の平均は,1987年が41.7%・1988年が44.6%で,年次相関係数は,r=0,536で1%水準で有意であった。2育成場所(地域)別に農林登録品種を分類すると有意な差は認められなかったが,九州・関東地域の育成品種の蛋白質含有率が高く,長野・北海道地域の育成品種のそれが低い傾向が認められた。3個々の品種の蛋白質含有率の年次変動は,環境要因の他に遺伝的要因が大きく関与していると考えられた。

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