様々な野菜可食部組織を用いたDNAフィンガープリント法の開発

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タイトル別名
  • Development of DNA Fingerprinting Technique Using Edible Tissues in Vegetables
  • サマザマ ナ ヤサイ カショクブ ソシキ オ モチイタ DNA フィンガープリントホウ ノ カイハツ

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抄録

33種類の野菜可食部から, 微量サンプル抽出法で得られたタンパク質の混入度 (A260/A280) は, いずれも1.8以上で, PCRに適する値が得られた. しかし, リーフレタス, ゴボウから得られたDNA溶液は褐色を呈し, PCR阻害がみられた. しかし, このような場合, 最終濃度10mMの2-メルカプトエタノールをDNA溶液に添加し, Nucleon PhytoPure Kitで精製することで, 着色がなくなり, PCR阻害もみられなくなった. 増幅可能となったDNAを用いて, 6プライマー組合せについて蛍光AFLP分析を行ったところ, 各材料で総数65~249のピークがそれぞれ得られた. 野菜の種類ごとに適したプライマー組合せを選択することで, 品種識別を効率的に行う手段になり得るものと考えられる. さらに, 他殖性作物における品種識別の可能性を検討するために, ネギ16品種・系統それぞれにおいて16個体を混合して作製したDNAサンプルを用いたAFLP分析を行った. その結果として得られたDNAフィンガープリントを比較することにより, 用いた品種・系統を相互に識別することが可能であった.

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 4 (2), 131-134, 2005

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (20)*注記

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