わが国の公共図書館におけるWWW版OPACの現状 : 46館のOPACシステムの現状調査と3種のOPACシステムの利用者調査

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タイトル別名
  • Evaluation of World Wide Web Access to the OPACs of Public Libraries in Japan : Functional Survey of 46 OPAC Systems and a User Survey of Three of Those Systems
  • ワガクニ ノ コウキョウ トショカン ニ オケル WWWバン OPAC ノ ゲンジョウ 46カン ノ OPAC システム ノ ゲンジョウ チョウサ ト 3シュ ノ OPAC システム ノ リヨウシャ チョウサ

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抄録

わが国の公立図書館(2,560館)のうち, 1999年9月現在, 51館(2%)の図書館がWWW版OPACを独立の図書館ホームページ上で提供している。本研究では, まず, 58の調査項目を設定し, 1999年9月17日から10月13日までの調査期間中に実際にアクセスできた46館のOPACを対象として現状調査を行った。ついで, この調査結果にもとづき, 簡易検索機能, 一般的機能, 凝った機能を持つOPACシステムを1つずつ選定し, これらのうち少なくとも1つを利用した上で7項目の質問に答えることを, インターネット利用者に依頼した。1999年10月14日から12月1日までの49日間の調査期間中の回答者は119名で, そのうちOPACの利用経験者は85名であった。これらの2つの調査結果から, 利用者のコンピュータ環境に対する配慮が必要であり, 検索マニュアル, 索引語のブラウジング機能, フィードバックメッセージなどを充実すべきであることが分かった。とくに, 利用者調査からは, 利用者は高度な機能を持つ複雑なシステムよりも, 分かりやすく使いやすいシステムを求めていることを明らかにした。

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