精密有機合成に使われる有機金属化合物(<特集>有機金属の化学 : その正体と秘められた可能性)

• 大江 浩一

  大阪大学工学部

• 村井 真二

  大阪大学工学部

書誌事項

タイトル別名

• Organometallics in Selective Organic Synthesis
• 精密有機合成に使われる有機金属化合物
• セイミツ ユウキ ゴウセイ ニ ツカワレル ユウキ キンゾク カゴウブツ

抄録

昭和の初期に出現したコバルト触媒によるオキソ反応(例えばプロペンからのブタナール合成)を初めとして, 鉄カルボニル, ニッケルカルボニル触媒を用いるReppe反応(アセチレンからのアクリル酸合成), アルキルアルミニウムと四塩化チタンを組み合わせたZiegler触媒による低圧ポリエチレン合成などに代表されるように, 有機金属化合物は化学工業の重要な役割を担ってきた。このような流れの中にあって, 有機金属化合物は反応中間体, または触媒として有機化合物の効果的な変換において, 付加価値の高いものすなわちファインケミカルズ合成には必要不可欠な存在となっている。本稿ではそのような精密有機合成における有機金属化学の役割を例に基づいて紹介する。

収録刊行物

• 化学と教育

  化学と教育 37 (4), 366-369, 1989

  公益社団法人 日本化学会

詳細情報

• CRID: 1390282679284162432
• NII論文ID: 110001826895
• NII書誌ID: AN10033386
• DOI: 10.20665/kakyoshi.37.4_366
• ISSN: 24241830
• ISSN: 03862151
• NDL書誌ID: 3259059
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I3259059
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可