より安全な実験をめざして(<特集>小・中・高における化学教育の実践)

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タイトル別名
  • A Scheme of a Safe Experiment in Chemistry
  • より安全な実験をめざして
  • ヨリ アンゼン ナ ジッケン オ メザシテ

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抄録

高等学校では平成5年度より新課程に移行し, 実験観察に重点がおかれ, より多くの実験を必要としている。より穏和な条件での実験や地球に優しい-環境を考慮した-実験が望ましい。たとえば, 毒物であるネスラー試薬は教科書には記載されなくなっている。また, 減極剤として用いられていたニクロム酸カリウムの替わりに硝酸を用いた教科書も出てきた。福岡県高等学校化学部会では, 県下の各学校で実施されている生徒実験(演示実験を含め)を集めて, 実験書の作成を行っている。その中に取り上げたいくつかの実験を紹介する。まず, 量的に安全を考慮した実験として塩素の発生・ハロゲンの性質, 試薬の濃度を薄くしたアニリンの合成, 試薬をより安全な物質に換えた分子量の測定, 器具をより安全なものにしたエステルの合成などを報告する。

収録刊行物

  • 化学と教育

    化学と教育 44 (3), 166-169, 1996

    公益社団法人 日本化学会

参考文献 (3)*注記

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