オンラインコミュニティにおけるソーシャル・ネットワーク分析のための肯定度モデル An Affirmative Relation Model for Social Network Analysis of Focusing Comments in On-line Community

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抄録

本論文は、肯定度モデルを提案することで、オンラインコミュニティにおけるコミュニケーションの構造を、発言チャネルと発言内容の両側面から分析することを可能にした。インターネットの双方向的がもたらした社会現象の代表的なものとして、メーリングリストなどにより実現されているオンラインコミュニティが挙げられる。ネットワーク上のコミュニケーションは、発言の連鎖が完全に記録可能である。そのため、発言チャネルをネットワークとして分析し、コミュニティの構造を明らかにしょうとする研究が多く展開されている。本研究では、発言チャネルの構造と発言内容の定性的な分析の二つの軸でオンラインコミュニティを分析することで、より詳細なオンラインコミュニティの理解が可能になると考え、肯定度モデルを提案した。肯定度モデルに基づいてメーリングリストを分析することによって、スレッドの第一発言者は、必ずしもそのチャネルの中心的存在にならないことがわかった。更に、直観的には、議論が活発になされているスレッドは、肯定的・否定的な様々な立場の意見が交わされると考えられるが、実際には、肯定的な意見を中心として構成されていることがわかった。

We propose an affirmative relation model to describe relation of people in on-line community. The relation of on-line community is usually described in terms of the number of speakers and comments employing a quantitative method of social network analysis. However, such a numerical evaluation is not sufficient to observe the relations among speakers. Therefore, we have to observe the contents of speakers as well as relations among them. The model can locate a speaker of on-line community m a coordinate that consists of the reachablity in a vertical axis and of a level of affirmative relation m a horizontal axis. According to the analysis, it turns out that active speakers do not play a role of centrality in threads, although they are observed to play a role of centrality in the on-line community.

収録刊行物

  • 日本社会情報学会学会誌

    日本社会情報学会学会誌 16(1), 77-88, 2004

    日本社会情報学会

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110001865788
  • NII書誌ID(NCID)
    AA11426269
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    Journal Article
  • ISSN
    13440896
  • NDL 記事登録ID
    7306834
  • NDL 雑誌分類
    ZE1(社会・労働--社会科学・社会思想・社会学) // ZM13(科学技術--科学技術一般--データ処理・計算機)
  • NDL 請求記号
    Z71-B348
  • データ提供元
    NDL  NII-ELS  IR  NDL-Digital 
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