Marie‐Bamberger症候群を呈した肺癌の1切除例

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  • Marie-Bamberger syndrome a case report

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抄録

症例は68歳男性. 胸部異常陰影を指摘される4ヵ月前より乾性咳嗽と両側の下腿浮腫, 関節痛が出現, また指趾のバチ状指を自覚するも放置していた. 健康診断で胸部異常陰影を指摘され当科を受診, 左下葉肺腺癌と診断した. 骨シンチグラムでは両大腿骨, 頸骨の骨皮質に沿った線路状の病的集積像を認め, 肺癌に伴ったMarie-Bamberger症候群と診断した. 左下葉切除後より膝関節痛は消失, 下腿浮腫も軽減した. 指趾のバチ状指や関節炎症状等を認めた際には, 常に本症を鑑別疾患の1つにおいて精査を進めていくことが重要である.

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参考文献 (17)*注記

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