植物細胞壁多糖構成中性糖及び各種グルコ二糖類の陰イオンクロマトによる分析

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  • ショクブツ サイボウヘキ タトウ コウセイ チュウセイ トウ オヨビ カクシュ グルコ 2 トウルイ ノ イン イオンクロマト ニ ヨル ブンセキ
  • Analysis of neutral sugar composition of polysaccharide from the plant cell walls and of glucobioses by anion-exchange chromatography
  • ショクブツ サイボウヘキ タトウ コウセイ チュウセイトウ オヨビ カクシュ グルコ ニトウルイ ノ インイオンクロマト ニヨル ブンセキ

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抄録

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植物細胞壁多糖を構成する主な中性単糖7種とグルコ二糖類を,短時間で連続的に分離同定する方法とし て,パルスドアンペロメトリー検出(金電極)付きのイオンクロマトDX-300(日本ダイオネクス社)によ る陰イオンクロマトグラフィー(HPAEC)を用いての条件検討を行った。 その結果,溶離液として超純水を用いることにより,目的の中性単糖7種(L-フコース,L-アラビノース, L-ラムノース,Dガラクトース,D-グルコース,D-キシロース,D-マンノース)を分離することができた。ま た,中性単糖分析と同様のCarboPacPAlカラムを用い,グラジェント溶出によって,a-グルコ二糖類1a.a- トレハロース[α-D-GIc(1-1)-α-D-GIc],コ-ジビオース[α-D-GIc(1-2)-D-GIc],ニゲロース[α-D-GIc(1 -3)-D-GIc],マルトース[a-D-GIc(1-4)-D-GIc],イソマルトース[a-DIGIc(1-6)-DIGIc]t 及びβ-グルコ 二糖類18,β-トレハロース[β-DIGIc(1-1)-β-DIGIc],ソホロース[β-D-GIc(1-2)-DIGIc],ラミナリビオー ス[β-D-GIc(1-3)-D-GIc],セロビオース[β-D-GIc(1-4)-DIGIc],ゲンチオビオース[β-D-GIc(1-6) -D-GIc]Ⅰの分離・同定が可能であるとわかった。このことから,植物細胞壁多糖構成中性単糖及びグルコ二 糖の分析が,ダイオネクスのCarboPacPAlカラムにより,多糖の酸加水分解物及び部分分解物の分離同定 を迅速に行えることが示唆された。

弘前大学教育学部紀要. 94, 2005, p.47-52

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