放射線と遺伝子

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タイトル別名
  • Radiation and the Gene
  • ホウシャセン ト イデンシ

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抄録

放射線は極微の世界から無限の宇宙まで走りまわり, そこで起っている現場の情報をとらえる. 放射線にとらえられた情報の解読は, 人類に千里眼的超能力を与え, 今世紀の目覚ましい物理学の発展の原動力となった. 1930年代には放射線を使って生命の支配的因子"遺伝子"の謎を解こうという研究が真剣になされ, それはE. Schrodingerの名著「生命とは何か」を生むに到った. この小冊子は, やがて誕生する分子生物学の強力な推進力となった. 本稿では, この歴史的発端をふりかえりつつ, その後の研究の発展を紹介する.

収録刊行物

  • 日本物理学会誌

    日本物理学会誌 33 (8), 656-663, 1978

    一般社団法人 日本物理学会

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