神経芽腫の国際病期分類 International Neuroblastoma Staging System (INSS)

• 金子 道夫

  筑波大学臨床医学系小児外科

書誌事項

タイトル別名

• Introduction of the International Neuroblastoma Staging System (INSS)

抄録

一つの疾患に対して大規模なグループスタディが広く行われ,その治療成績や予後因子を比較するとき,臨床病期分類が国際的に統一されていないことは非常に大きな問題である.そこで,神経芽腫においては病期分類の国際統一にむけて欧米の各国の参加のもとに INSS(International Neuroblastoma Staging System) の確立を目指して討議が行われ, 1988年に INSS 分類が Journal of Clinical 0ncology に掲載された.この分類は国際的に急速に普及しており,今後の神経芽腫の治療や研究に必須事項になったと考えられる. INSS 分類の特徴はこれまでわが国の小児固形腫傷病期分類にはなかった resectability を取り入れていることであり,手術を行う外科医の分類に対する理解が不可欠である.わが国での本分類の理解と普及にむけて,その骨子とポイントを,特に外科医にも理解しやすいように解説し,手術後,分類が容易かつ誤りがないようにした.また併せて同時に検討された効果判定基準,リスク分類についても報告した.

収録刊行物

• Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons

  Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 33 (2), 249-255, 1997

  特定非営利活動法人 日本小児外科学会

キーワード

• 神経芽腫
• 病期分類
• International Neuroblastoma Staging System (INSS)

詳細情報

• CRID: 1390001204818752768
• NII論文ID: 110002085720
• NII書誌ID: AN00192281
• DOI: 10.11164/jjsps.33.2_249
• ISSN: 21874247
• ISSN: 0288609X
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1997199000
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可