ヘルニア嚢切除による腹腔鏡下修復術を行った両側Morgagni孔ヘルニアの1例

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  • Laparoscopic Repair of Bilateral Morgagni Hernia With Resection of the Hernia Sac in a Child With Down's Syndrome

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抄録

両側Morgagni孔ヘルニアに対しヘルニア嚢切除による腹腔鏡下修復術を行った.症例は5歳,男児でダウン症を合併.健診の胸部単純エックス線写真で異常を指摘され,CTスキャン,注腸造影で両側Morgagni孔ヘルニアと診断し,腹腔鏡下修復術を行った.ヘルニア門の大きさは3cm×8cmで,左右のヘルニア嚢の間に中隔が存在していた.左に横行結腸と大網,右に肝の一部が嵌入していた.ヘルニア嚢を腹腔側に引き出し,ヘルニア嚢のplicationを行いながらヘルニア門を2-0非吸収糸で結節縫合した.引き出した両側ヘルニア嚢は自動縫合器で切除.縦隔気腫は生じなかった.Morgagni孔ヘルニアに対する腹腔鏡下修復術はヘルニア嚢を切除しないヘルニア門閉鎖のみの報告が多い.われわれは残存ヘルニア嚢への液体の貯留などの合併症を回避するためヘルニア嚢を切除した.

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