外傷性肺内血腫の 1 例

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タイトル別名
  • Intra-Pulmonary Hematoma After Blunt Chest Injury
  • ガイショウセイ ハイナイ ケッシュ ノ 1レイ

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抄録

交通外傷により生じた5歳男児の肺内血腫の1例を経験した.自験例は本邦では最年少例で, 血腫の大きさは最大であったが, X線学的に本症の診断を下し, 経過観察のみをおこなったところ, 受傷約3カ月後に血腫は吸収され治癒した.本症は保存的に経過観察をおこなえば, 平均4〜5ヵ月で治癒し得るので肺内腫瘤陰影を正確に鑑別し, 本症の診断をおこなうことが, 非常に重要である.本論文の要旨は第14回日本小児科学会近畿地方会(53年9月, 神戸)において発表した.

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