Bochdalek ヘルニアの修復術後に肥厚性幽門狭窄症および食道裂孔ヘルニアを発症した1例

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タイトル別名
  • A Case of Hypertrophic Pyloric Stenosis and Esophageal Hiatus Hernia After the Repair of Bochdalek Hernia

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抄録

Bochdalek ヘルニアの合併奇形は,多数報告されているが,その修復術後に先天性肥厚性幽門狭窄症(PS),食道裂孔ヘルニアを発症した報告例は極めてまれである.今回,以下のような症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.症例は生後0日男児.呼吸障害にて当院へ搬送された.左 Bochdalek ヘルニアの診断で,生後1日目に修復術を受けた.術後6日目より嘔吐が出現し,上部消化管造影でPSと診断され,生後20日目にラムステッド手術を施行した.術後も嘔吐が持続し,上部消化管造影より,食道裂孔ヘルニアと診断された.生後128日目に Dor-Nissen 法による逆流防止術を施行した.現在1年以上経過しているが症状は認めていない.

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