肛門周囲無知覚域へ知覚皮弁を移植した仙骨部脊髄々膜瘤の1小児例

• 牧野 駿一

  自治医科大学小児外科

• 松崎 茂

  自治医科大学小児外科

• 内田 広夫

  自治医科大学小児外科

• 伊東 充宏

  自治医科大学小児外科

• 上田 和毅

  自治医科大学形成外科

• 中川 雅裕

  自治医科大学形成外科

• 佐藤 知行

  自治医科大学消化器:自治医科大学一般外科

• 金澤 曉太郎

  自治医科大学消化器:自治医科大学一般外科

書誌事項

タイトル別名

• Inferior Gluteal Thigh Flap Application to Anesthetic Perianal Region of Pediatric Patient With Meningocele

抄録

仙骨部脊髄々膜瘤術後の患児は,膀胱直腸障害や肛門・会陰部皮膚の無知覚域を持つことが多い.その為,排便管理の遅れがしばしば認められる.排便管理を改善する目的で,肛門周囲無知覚域を持つ一小児例に知覚皮弁を移植したので報告する.右大腿後面で幅8cm,長さ20cm の U 字型の inferior gluteal thigh flap を作成した.この知覚皮弁は下臀動脈下行枝と後大腿皮神経により支持される.肛門縁の3分の2の皮膚を切除し,皮弁を肛門に縫着した.術後,皮弁に痛覚,触覚が保持された.血行も良く皮弁の色調に問題はない.肛門周囲に知覚域が作成され,排便管理がより容易になると考えられた.

収録刊行物

• Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons

  Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 32 (7), 1110-1114, 1996

  特定非営利活動法人 日本小児外科学会

キーワード

• inferior gluteal thigh flap
• 脊髄髄膜瘤
• 排便管理

詳細情報

• CRID: 1390001204817259520
• NII論文ID: 110002108395
• NII書誌ID: AN00192281
• DOI: 10.11164/jjsps.32.7_1110
• ISSN: 21874247
• ISSN: 0288609X
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1997179337
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可