書誌事項
- タイトル別名
-
- Mesenteric Fibromatosis in a 13-Year-Old Girl
この論文をさがす
抄録
腹膜炎症状で発症した腸間膜線維腫症の13歳女児例を経験した.緊急開腹手術の結果, S状結腸間膜に超手拳大の弾性硬の腫瘍が存在し, S状結腸を巻き込んでいた.さらに, 腫瘍に連続した後腹膜への膿瘍形成が認められた.腫瘤は割面淡黄色で充実性, 弾性硬の腫瘤で, 中心部からS状結腸と, 膿瘍腔へ交通が認められた.病理学的検査にて腸間膜線維腫症と診断された.S状結腸合併切除を行い, 直腸は盲端閉鎖し人工肛門を造設した.8ヵ月後に人工肛門を閉鎖し, 現在5年を経過しているが再発所見は認めない.本症は, Gardner症候群や, 大腸腺腫症に合併することが知られているが, 稀な疾患であり, 特徴として悪性所見は欠くものの周囲に浸潤性に発育し, 再発しやすいため, 広範囲完全摘徐と長期経過観察が必要である.
収録刊行物
-
- Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons
-
Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 37 (2), 299-304, 2001
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204820253056
-
- NII論文ID
- 110002112331
-
- NII書誌ID
- AN00192281
-
- ISSN
- 21874247
- 0288609X
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可