先天性両側腰ヘルニアの 1 症例

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タイトル別名
  • A Case of Bilateral Congenital Lumbar Hernia

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抄録

症例は1歳6カ月の女児で出生直後より両側腰部の膨隆を指摘されていた.CT, MRI検査にて同部に腸管の脱出および右脊柱起立筋の変性および欠損を疑わせる所見が認められ, 注腸造影検査にて左側はS状結腸下行結腸移行部付近, 右側は肝彎曲部付近の結腸の脱出が認められた.1歳8カ月時に根治手術を施行した.ヘルニア門は両側ともに腸骨稜, 広背筋外側縁, 外腹斜筋後縁で形成されており, 下腰ヘルニアであった.腹斜筋群と背側筋群を縫合しさらに腸骨稜と縫合することによりヘルニア門を閉鎖することが可能であった.術後は1週間の安静および創部の圧迫固定にて管理し, 現在術後1年であるが再発, 側彎症などの後遺症は認めていない.

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