Granulosa-theca Cell Tumorの内分泌学的, 臨床病理学的研究

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  • Endocrinological and Clinico-pathologic Study of Granulosa-theca Cell Tumors of Ovary

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抄録

概要 卵巣granulosa-theca cell tumor (以下GTCT)9例を内分泌学的、臨床病理学的に検討した。 GTCT 9例の組織学的内訳ぱ、(pure)theca cell tumor (以下TCT)4例、(pure)granulosa celltumor(以下GCT)1例、(mixed)granulosa-theca tumor (GTT)2例、Juvenile granulosa-thecatumor(以下J-GTT)2例である。J-GTTの2例が3歳、7歳であるほかは全例閉経後症例(57~84歳、平均63 9歳)であつた。性器出血、乳房腫大なとの早発思春期症状あるいぱ(再)女性化徴候ぱ5例に認められ、4例ぱ内分泌症状を示さなかつた。また、男化徴候ぱ見られなかつた。 末梢血中estradlo日以下E2)が高値てあるものぱTCT 3例(3/4)、GTT 2例(2/2)、J-GTT 1例(1/1)であり、GCTの1例は正常範囲にとどまつた。Progesterone(以下P)、testosterone(以下T)ぱそれそれ3例(TCT 2例、2/3、GCT 1例、1/1)、4例(TCT 1例、1/2、GTT 1例、1/2、J-GTT1例、1/1、GCT 1例、1/1)が高値を示した。Prolactm(以下PRL)は2例が高値てあつた。ホルモソの濃度勾配(腫瘍卵巣静脈/末梢あるいは対偶健常卵巣静脈)はE1 2 7~16 9、 E288~28 6、 P36~4 7、 T16~6 6、 PRL 0 6~10であつだ。 17β-estradlol、Tの腫瘍組織内局在陽性例はそれそれ、theca cell成分8例(8/8)、4例(4/8)、granulosa cell 成分5例(5/5)、3例(3/5)てあつた。Theca cell におけるT局在陽性率ぱtheca cellIutemlzatlon陽性群に高率であつた(100%、3/3)。PRLぱいすれの成分にも局在陰性であつた。 GTCTの内分泌特性ぱ、臨床症状で見るとestrogemc effect を示すが、血中ステロイトホルモソの測定、酵素抗体法による腫瘍内局在で検討するとGTCTぱestrogen以外の種々なsterold hormones を産生していることか明らかとなつた。

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