HUMAN TROPHOBLAST AND ENDOMETRIAI INTERACTIONS IN VITRO :

  • 岸本,善文
    Department of Gynecology and Gbstetrics, Faculty of Medicine, Kyoto University
  • TOMINAGA,Toshiro
    Department of Obstetrics aud Gylecology, Fukui Medical School
  • ASO,Takeshi
    Department of Obstetrics aud Gylecology, Fukui Medical School
  • KINOSHITA,Mikihisa
    Department of Gynecology and Gbstetrics, Faculty of Medicine, Kyoto University
  • MORI,Takahide
    Department of Gynecology and Gbstetrics, Faculty of Medicine, Kyoto University

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抄録

着床のin vitroモデル実験としてヒトのとロホブラストと子宮内膜細胞を組織培養し,その相互作用を観察した.トロホブラストを子宮内膜細胞と混合培養すると,トロホブラストは、子宮内膜細胞に対して強い親和性を示して強く付着し,トロホブラストを単独で培養した場合に比べて著しく良好な状態で培養された.これは子宮内膜細胞がトロホブラストに対して支持的・栄養的役割をもち,トロホブラストの子宮内膜への付着・発育を促すことを示唆するものと考えられた.培養トロホブラストは活発な細胞運動,飲細胞作用,食細胞作用を有し,子宮内膜上皮細胞に対する浸襲作用,悪性腫瘍細胞に似た子宮内膜細胞群への浸潤作用を示した.このようなトロホブラストの子宮内膜細胞群への浸潤はやがて子宮内膜細胞が脱落膜細胞に似た形態学的変化を遂げることによって阻止された.以上本研究はトロホブラストと子宮内膜細胞との特徴的な相互作用をin vitroで直視下に動的に観察し,着床機序の解明に重要と思われる知見を得た.

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